芝生の活用
からだ、だけじゃなくて心にも芝生の効果が現れています。
芝生化した小学校に赴任して来られた校長先生のお話では、休み時間、教室に残っている子はほとんどいなくなった、ということです。皆、すすんで裸足になり、芝生の上を走っています。
また始業時間前に校庭で遊んでいる子どもがこれ程多い小学校は初めての経験だと仰る校長先生もいらっしゃいます。
中庭を芝生化した小学校の教頭先生のお話では、かごめかごめ・ハンカチ落としなどのスキンシップ系の遊びが見られるようになったそうです。
▼心理的影響
同志社大学との研究レポート(同志社大学 福田美紀氏)
▼行動調査
大阪府立大学の研究レポート
(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 緑地環境科学専攻
上澤美鈴氏)
『校庭の芝生化が児童のあそびの種類や身体動作に与える影響に関する研究』
掲載誌:環境情報科学論文集23号
発表年月日:2009年11月30日 (社)環境情報科学センター
芝生スピリットが芝生化をお手伝いした小学校で行った調査です。
休憩中の児童の動きを調査した結果、芝生の校庭は土の校庭よりも体の動かし方やあそびの種類が多様化していることがわかりました。
小学校に新しい自然が生まれます。
校庭が芝生になると、朝の光で芝生の露がキラキラと輝きます。
鳥が集まってきます。トンボも集まってきます。
特に、緑の少ない街中では、今まで知らなかった新しい自然が生まれます。虫取り網を持って登校する子どもが出てきたそうです。
芝生は、いい環境をつくりだします。
土に比べると、真夏の一番暑いときで、10℃~15℃も温度が低いという結果が出ています。
芝生の校庭は、「地球の温暖化」とか「都会のヒートアイランド現象」などに効果的ではないでしょうか。
校庭を芝生化することで砂ぼこりの飛散が減少し、いくつかの小学校では芝生化する前に比べて年間使用水量が減少したとの報告をいただいています。
【実験】芝生グラウンドの温度測定
(サーモビュアによる夏場温度測定結果について)
資料提供:神戸製鋼所 黒坂氏・コベルコ科研 小西氏
[実験方法]
神戸製鋼所・西神グラウンドに隣接するビルから、サーモビュアを使用して芝生、土、人工芝、アスファルトの表面温度を測定。管理条件による差を考慮し、散水・芝刈りを行った日と、行わなかった日の2日間実施。
※サーモビュア: 温度によって物体から放射される赤外線の波長が
変化することを利用した非接触の温度測定方法。
[実験結果から]
以下の測定結果から、夏場の日中において、土のグラウンド・アスファルト・人工芝などに比べ・芝生のグラウンドは最高で10℃以上低く、また直接日射があるにもかかわらず外気温度に比較的近い温度に保たれていました。また温度変化の幅も他に比べて小さくなっています。
温度変化グラフ(8月25日)
サーモビュアの画像(詳細は下の時間をクリックして下さい。)
画像の一例
※アスファルトはテニスコート横の駐車場
サーモビュアの画像(詳細は下の時間をクリックして下さい。)
画像の一例
※アスファルトはテニスコート横の駐車場